自伝以外読む気になれない フィクションに白けるようになって伝記ばかり読んでいます

年を取ってフィクションに興味が持てなくなりました 自伝や伝記ばかり読んでるのでその紹介など

U2主要全アルバムざっくりレビュー 来日記念(ツイッター転載)

U2来日記念 主要なアルバムをざっくり紹介してみました どれから手を出していいか判らないという人に読んでもらえたら嬉しいな

1st~3rdの感想

BOYについて この盤からはI will followがライブで演奏される事が多いけど、私は単純すぎて退屈に感じるのでブートを聴いてても飛ばしてしまう事が多い 初期2枚からこの曲が圧倒的に演奏されてるのは、歌詞が初心っぽいのと、2枚目までの中ではニューウェー…

4th~5thの感想

焔について: エッジの「ギターソロでなくバッキングで存在価値を示す」という命題に対する答えが、 バックに流れる音として単体で商品価値を持つ「環境音楽」を確立したイーノへの依頼だったのかなと思います 一方でWireとかPrideはギターソロじゃなくリズム…

元オアシスノエルギャラガーツンデレ語録~本当はレディオヘッドもU2もリアムも嫌いじゃないんだからね説

オアシスはキャラが濃すぎるのでクロスビートさんのフラットな記事がちょうどいいです キャリア中の一通りの記事が読めるし、インタビューも豊富で写真の選択も面白い(*´ω`) 最初の1冊におすすめです CROSSBEAT SPECIAL EDITION オアシス (シンコー・ミュー…

【夢はU2になる事】ノエルギャラガーの「U2愛」がガチすぎる件【俺はオアシスのエッジ】

現在来日中、ソロ新作Chasing Yesterdayが発売され、フジロック・ヘッドライナーも決定の元oasisのノエルですが、実はもの凄いU2ファンなんです 日本では、ノエルの「ボノはアフリカのことは黙ってろ」発言ばかりが独り歩きしているのですが、あまりにも誤解…

ブリットポップの男尊女卑について思い出してみる どうして私たちはジャスティーンが受けた仕打ちをなかった事にしているのでしょう

ブリットポップについてSUEDEのブレットアンダーソンは ”国粋主義的だと思ったし、女性蔑視的なものとも強い結びつきがあるように感じた” スウェードのブレット・アンダーソン、ブリットポップなんか嫌いだったと語る | NME Japan と当時を振り返っていまし…

伝説の歌姫と言うタイトルですが、「伝説」なら普通はなかったことにされる都合の悪い出来事が全部書いてある興味深くてほろ苦い本です

作者はこの本を、音楽業界がどれだけ女を憎み蔑んでいるかを示す資料になると思って書いたそうです 確かにこの手の伝記でこんなに主題の人物がバカにされる描写が延々描かれるなんて、珍しいと思いました 帯に並んだ男性陣の名前を見ても、この本を読む人は…

アイルランド人のキャラが濃すぎてげっぷが出ました すごい人達 ボノのことよりむしろノエルの事をちょっと連想しました

アイルランド人が悲惨な境遇を乗り越えて最終的には成功を掴むまでのド根性物語 しかしそのド根性物語は万単位で人が死んでも生き残った1人が成功できたらオッケーというような力技のエンディングだったのでした 万単位で増えて万単位で死に、それでもかろう…

DeepL+Kindleで読んでみた洋書 ジョンライドンの義理の娘”じゃない方”が書いたパンクの内情 甘酸っぱくて少女にとってはほろ苦い

女性パンクパンド スリッツのメンバーでジョンライドンの義理の娘”じゃない方”の自伝です 全般的に大変甘酸っぱく青臭い (小便臭いと言ってもいいかもしれません) 転校生のちょっと不良なイケメンにちょっかいを出して、授業中に「彼女は俺の事が好きなん…

オアシスとは=ロキノンなのか!?という話

近年のロキノンと言えばオアシスべったりで特にネットは四六時中ギャラガー兄弟のゴシップを拡散しているというイメージなのですが、じゃあロキノン=オアシスなのかというとちょっと違うんじゃないかという話です 昔のロキノンというと、「内容の半分以上が…

エモいぜエモいぜエモくて死ぬ これは「文学」だと思いました ケンローチに映画化してもらいたい

ジョイ・ディヴィジョン創設メンバーでありそのギタリスト、同時にニュー・オーダーのリード・シンガーであるバーナード・サムナーの自伝です 今まで色々な自伝を読んできましたが、この本は純粋に「作品」として素晴らしいなと思いました 特にマンチェスタ…

イギリス人が書いたドイツのクラウトロックの評伝。そして「クラウトロックを通して英ロック史を語っている本」でもあると思いました

イギリス人が書いたドイツクラウトロックの評伝です 高いけど、値段以上の内容で面白いよ このイギリス人が書いたという部分が興味深く、実際にはクラウトロックの話を通して自国の事を語っているんだなと思いました 冒頭の、人と違った音楽を知っている事に…

DeepLで読んでみたKindle洋書 ”じゃない方”(和訳本が出版されなかった方)の自伝に綴られた、日本には伝わらなかった格差のこととか

ピート・タウンゼント曰く「ザ・フーの天才じゃない方」ことロジャー・ダルトリーの自伝です ザ・フーはベースとギター(作曲する方)が中流階級、ドラムとボーカル(作曲しない方)が労働者階級という色々と生々しいバンドです そんなわけで「中流階級じゃ…

DeepL+Kindleで読んでみた洋書 ブライアン・エプスタインの手掛けた女性歌手の自伝 当時のリバプールやビートルズ周辺の様子が判ってとても興味深い

ブライアン・エプスタインがマネージメントしていた女性歌手の自伝 (ザ・スミスがカバーした事でも有名ですね) amazonのレビューでもビートルズの関連書籍として読んだという身もふたもないレビューが掲載されていますが、私もそのクチです しかし、当時の…

見所は随所に挟まれるブリットポップの小ネタ

監督がダニーボイルなので、随所にブリットポップネタが挟まれています オアシスファンならそれをにやにやしながら眺めるのもいいかも ビートルズに関しては、色々なネタを勝手に補完できるくらい強烈なファンか、「ビートルズってよく判らないけど凄いんで…

LiveNationのカリスマプロモーターを皆でヨイショする映画ですが、U2ファンには興味深い内容

内容をざっくり説明すると、LiveNationのツアー部門のCEO、アーサー・フォーゲルを大スターたちが寄ってたかってヨイショするという内輪受けっぽい映画です ヨイショの合間にU2の360°ツアーの内情がガンガン暴露されたり、若き頃のU2のインタビューが挿入さ…

#30DaySongChallenge

#30DaySongChallenge ツイッターでバラバラに投稿してしまったので、ここにまとめます 1.曲名に色が入っている好きな曲 「ブルーにこんがらがって」(Tangled Up in Blue)邦題がすてき ボブ・ディランは文学!という例としてこの曲を挙げると多分負け Bob D…

オアシス書籍あれこれについて

この本のプレミアについてはずっと謎です 解散前から10000円ぐらいしていて、欲しくても買えなかったのですが、解散後は一時的に値段が下がって2000円ぐらいで買えました しかしギャラガー兄弟がそれぞれソロで成功を収めてからはまた高騰してしまいこんな値…

ロックのルーツは讃美歌にあり

新版 賛美歌―その歴史と背景 原恵 U2に限らず、ロックと讃美歌というのは切っても切り離せない関係だと思います。(キースリチャーズのような聖歌隊出身や、幼少時に聖歌隊に入りたかった思い出を語るミュージシャンは多いですね) この本は讃美歌の歴史につ…

昭和が去っていくのを美しく描いた本 ものすごく特殊な環境にいる人がそれを淡々とそのまま書いてくれるというなかなか得難い奇跡のような1冊だなと

穂高小屋番レスキュー日記 山と渓谷社 宮田八郎 昭和の価値観というのは今では全否定されるばかりですけど、この山小屋のような状況を見ると、少なくとも当時は必然性があったんだなという事がよく判り この書の中では「おにぎり」がエネルギーの象徴として…

英音楽界ってものすごい男尊女卑の男社会だよなーと常々思っていて、女性ミュージシャンの訴えを聞く耳があったら「海外デハ日本なんかと違って!」という結論には絶対ならないと思うのですが、勿論誰も聞く耳など持つはずもなく…

アート セックス ミュージック (ele-king books) 作者:コージー ファニ トゥッティ いわゆるラディカルな思考の持ち主で「解放」の支援者である連中には、彼ら自身もわたしの役割(女性としてのそれ)は 洗濯人、料理人、掃除人――COUM活動の中でわたしがこな …

前澤友作さんのお金配りを見て、この小説の事を思い出しました すごくお金があったら自分に何ができるか?という永遠の命題

ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを カート ヴォネガット ジュニア ”聞きたまえ! 億万長者にして浮浪者、財団総裁にしてユートピア夢想家、慈善事業家にしてアル中である、エリオット・ローズウォーター氏の愚かしくも美しい魂の声を。隣人愛に憑…

”「孤独」を自分1人で「解決」するための、たった一つの冴えたやり方”というとても現代的なテーマの短編 今から70年前に書かれたなんて

レイ・ブラッドベリ 夜のコレクトコール 歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕 (ハヤカワ文庫SF)収録 人類滅亡後ただ一人火星に残った老人に突然かかってきた電話 その電話と言うのが… というのがあらすじです。 学生時代の遠い昔に読んだのですが、その…

ビートルズやらボブディランやら、ロック史のヒーロー達をちょっと俯瞰した位置からずっと見てきた秀才の自伝…と言ったところでしょうか

ポール・サイモン 音楽と人生を語る ロバート・ヒルバーン ポールサイモンは十分に成功してるし、天才には間違いない筈なんですけど、半生をたどっていくとビートルズやらボブディランやら、華のある人達に微妙にひけめを感じ続けたキャリアだったんだなとい…

血沸き肉躍る最高のエンターテイメントなのでBLMの事とかは考えずに読んでほしい

モータウン・ミュージックネルソン ジョージ著早川書房 伝説の音楽レーベル、モータウンの興亡史です ベリーゴーディーの生い立ちを語るために、祖父の代から初めてるところが、モータウンサーガという感じです。(読んでみると祖父の代から始めなくてはなら…

ユーミンだとか岡林信康とかメジャーからマイナーまで様々な現場で叩いてきたドラマーの一代記 日本の音楽史がちょっと俯瞰した不思議な立ち位置でから語られます

僕の音楽物語 1972−2011 名もなきミュージシャンの手帳が語る日本ポップス興亡史 /平野 肇 この本はめちゃくちゃ面白いのでぜひ読んでもらいたいです。 ユーミンのルージュの伝言や吉田拓郎のレコーディングに参加したドラマーの平野さんの自伝です。 平野さ…

「多くのものを生産して世の中に送り出して いる人と、何も生産しないで、ただ消費ばかりしている人間と、どっちが立派な人間か」 という問い どんな風に宮崎さんに響いたのかなと

漫画 君たちはどう生きるか 作者:吉野源三郎,羽賀翔一 宮崎駿さんが気に入った原作ということで読み始めたので、宮崎さんはこの作品のどういうところが気に入ったのかな?と思いながら読んでたんですけど、そしたら ”自分が消費するものよりも、もっと多くの…

アイルランド人とイギリス人が半分ずつというU2のメンバー構成の興味深さ

U2の「イギリス人とアイルランド人が半々」という構成は本当に興味深いなと思います。 エッジはプロテスタントで、ボノは母親がプロテスタントでボノ自身もプロテスタントの教会に通っていたわけですけど、その意味するものがお互い違っていて。 エッジがプ…

メンバーについて思っている事など

ふと思い立ち、U2のメンバーについて思っていることをつらつらと書いてみます エッジについて 人当たりはいいけど要するに「他人にあまり興味のないマイペースなオタク」タイプなんじゃないかなと勝手に持っています。 他人に興味がなくて社会に対して閉じ…

ホットサンドメーカーで餃子焼いてみた

【 IH & 直火 どちらでも使える 】ホットサンドメーカー [ はさもっか HASAMOCCA ] はさんで焼くだけ 取り外し可能 2枚のフライパンとしても使える お手入れラクラク丸洗いOK こびりつきにくいフッ素樹脂加工 熱電導率が高く焼きムラなし アウトドアでも活…