アイルランド人とイギリス人が半分ずつというU2のメンバー構成の興味深さ
U2の「イギリス人とアイルランド人が半々」という構成は本当に興味深いなと思います。
エッジはプロテスタントで、ボノは母親がプロテスタントでボノ自身もプロテスタントの教会に通っていたわけですけど、その意味するものがお互い違っていて。
エッジがプロテスタントなのはイギリス人としては普通の事で、マイノリティとはいっても、当時わざわざイギリスから貧しいアイルランドに来るイギリス人というのは職に困る事のない専門職、労働者を使う側の人間なわけで
アイルランドではむしろそれは「上級国民の証」だよなあと。
実際アイルランドの歴史を紐解くと、アイルランドにおけるプロテスタントというのは長年の間「カトリックの貧民を搾取する宗主」として君臨してきた現実が
一方でアイルランド人のボノにとっては完全に少数派の証で、でもそれは自分の意思ではなく、母親の意向に従っただけという。
そして10代になり非カトリック系として、宗教を限定しないマウントテンプル高校で出会ったわけですけど、同じ非カトリックと言ってもその意味は全員違うという。
非カトリックだったことが全ての始まりだけど、それは自分の意思ではないというところがすごくボノだなと思いますね。