自伝以外読む気になれない フィクションに白けるようになって伝記ばかり読んでいます

年を取ってフィクションに興味が持てなくなりました 自伝や伝記ばかり読んでるのでその紹介など

U2主要全アルバムざっくりレビュー 来日記念(ツイッター転載)

 

BOY:ニューウェーブアルバムだけど時々U2っぽい 今となってはJoy Divisionワナビーな暗黒臭にびっくりするかも プロデューサーは3rdまでスティーヴ・リリーホワイトが担当 

 

October:引き続きニューウェーブアルバムですが、ベース強調と全然ブルース風味のないスライドギターソロで実は90年代路線の原型じゃないでしょうか 私はジャンルU2完成前の過渡期感が好きです

 

WAR:曲の力が時々ジャンルを超越 ニューウェーブアルバムというより「ジャンルはU2」の始まりのアルバムですね Sunday Bloody Sundayはよくこんな曲を作ったなと

 

:ここからブライアンイーノにプロデュースを依頼 ボノの暑苦しさをキラキラアンビエントギターが中和して丁度いい 

 

The Joshua Tree:プロデューサーはイーノ&ラノワだが、ラノワ色の方が強いんじゃないかな 淡々と刻むベースとキラキラリズムギター ルーツ探求と散々言われてますが、1曲目からキラキラしてるので泥臭さはそれほどないです ファンでもつい冒頭3曲を鬼リピートしてしまうが、一度は通して聴いてみて!ニューウェーブ期の終わり

 

魂の叫び:BBキングが参加してたり、ヨシュアよりも判りやすくルーツ探求してるのですが、それ以外の部分が面白いです 見張り塔とかSilver&Goldとか、アクトンに繋がる部分が今聴くと面白い

 

アクトンベイビー:あの暑苦しいU2がエレクトロ・ダンス路線に挑戦?と最初はびっくりするが、それも最初だけでONEが流れてきた時点で安心する デジロック具合がガチすぎずいい塩梅

 

Zooropa:デジロックのガチさが増し更に暗い でもそれが好きという熱心なファンも ラノワの代わりにDepeche Modeで成功したFloodがプロデューサーに起用される ボノもファルセットを多用したり、なんとなく退廃的な雰囲気

 

POP:エレクトロ・ダンスミュージックへの接近がガチすぎて欧米(特にアメリカ)では不評でしたが、80年代U2がそもそもそこまで人気のなかった日本では素直に受け入れられて過去最高の売り上げ

 

All That You Can't Leave Behindヨシュア・アクトンの路線を古臭くならないように素直にアップデートというファンの期待を裏切らない1枚 1番好きという人も結構います 

 

原子爆弾解体白書:現在日本で一番売れたU2のアルバムは実はこれです ロキノン寄りで聴きやすいし、キラキラ曲(City of~)もあるよ!クリストーマスとスタジオに入って行き詰ってどうしよう…となってたのを、スティーヴ・リリーホワイトがやってきてまとめてくれたというTheLa'sみたいなアルバムなので、そこもブリットポップ寄り?

 

No Line on the Horizon:色々と挑戦している作品なので面白いですが、全体的には地味

 

Songs of Innocence:初期っぽい曲や00年代っぽい曲とU2のお試し盤といった感じ 今もTVなどで結構曲が使われてるので改めて聴くと楽しいよ! iPhoneを探してみてね

 

Songs of Experience :あらゆる手段を使って今っぽい音を目指した結果、Love is bigger~が全て持っていきます うん、愛は何より大きいよ  

 

 

 

参考書籍?

 

CROSSBEAT Special Edition U2 (シンコー・ミュージックMOOK)

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  • 発売日: 2017/12/01
  • メディア: ムック

U2に関する大まかなデータはこの本がいいんじゃないでしょうか

必要以上にU2を神格化せずにあくまで「いちミュージシャン」として扱ってるのがいい感じ

コールドプレイみたいなフォロワーが出現したり、ノエルがU2大好きだったりを経ての「現在のリアルタイムの視点」でU2を語ってくれてるところがすごく好きです。

情報がちゃんとアップデートされている!

自分の好きな音楽家が、誰かを威嚇する為に「権威」扱いされるのを見ると悲しくなる私です

 

 

 

ザ・ベスト・オブU2 18シングルズ

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アイリッシュ・オクトーバー~デラックス・エディション

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  • アーティスト:U2
  • 発売日: 2008/08/27
  • メディア: CD
 

 

 

 

 

 

1st~3rdの感想

BOYについて

この盤からはI will followがライブで演奏される事が多いけど、私は単純すぎて退屈に感じるのでブートを聴いてても飛ばしてしまう事が多い 

初期2枚からこの曲が圧倒的に演奏されてるのは、歌詞が初心っぽいのと、2枚目までの中ではニューウェーブ色が薄いからではないかしらん

 

U2の1st~2ndまでのNW色が受け付けないっていう意見結構見るので、シンプルすぎてNWまで達してないこの曲が選ばれてるんじゃないかしら 

私はU2のNW色は好きなので物足りないかな 今でも演奏される初期曲って結局NW色が薄い曲なのかなと思う

 

 

Octoberについて

折に触れて言ってますが、私が一番好きなアルバムですよ!音楽性が完成する前の過渡期だから、そういうの大好き!

このアルバムの一番の特徴は、ベース主体の曲が多いという事だと思うんですけど、じゃあエッジが引っ込んでるかというと、ギターソロもありそうでもなく満足


そして何で2ndが好きなのかなと考えると、多分リズムギターじゃない形でエッジが前面に出てる曲が多いから!やっぱり後ろに下がられるとがっかりです

 

 

WARについて 

WARで私が思うのは、U2はドラムの地位が低いというか基本的に目立たないので、ゲートリバーブの80年代っぽさが必要以上に前面に出ず、時代を感じさせずに済んでいるのではないかという事です 

珍しくドラムが前面に出ているSunday Bloody Sundayも、そういうの超えているし

 

Sunday Bloody Sunday、Spotifyでも1億回再生されて、未だに風化してない曲ですね

でも、ボノが定期的に「自分はSBSの曲作りに殆ど関わってない」というのをアピールしてるのが、エッジにもせめて曲部分の責任を負ってほしいんだろうなと思います

でも本人もファンにもスルーされてるのがフロントマンって大変ねと思います

 

 

 

 

4th~5thの感想

 

について:

エッジの「ギターソロでなくバッキングで存在価値を示す」という命題に対する答えが、

バックに流れる音として単体で商品価値を持つ「環境音楽」を確立したイーノへの依頼だったのかなと思います 

一方でWireとかPrideはギターソロじゃなくリズムギター(カッティング?)で地位を確立しようとしてる感じ

 

 

 

ヨシュアトゥリーについて

正直初めて聴いた時はルーツ探求ルーツ探求ってこのキラキラがルーツなの?感じでした 毎回、ああこの部分がルーツなんだなと探しながら聴いてるかもしれない 

ただ、結構な確率で冒頭3曲を延々ループしてしまうので後半にたどり着けない!そんなにわかっぽい私です 

 

元オアシスノエルギャラガーツンデレ語録~本当はレディオヘッドもU2もリアムも嫌いじゃないんだからね説

 

CROSSBEAT SPECIAL EDITION オアシス (シンコー・ミュージックMOOK)

オアシスはキャラが濃すぎるのでクロスビートさんのフラットな記事がちょうどいいです

キャリア中の一通りの記事が読めるし、インタビューも豊富で写真の選択も面白い(*´ω`)

最初の1冊におすすめです

CROSSBEAT SPECIAL EDITION オアシス (シンコー・ミュージックMOOK)

  • 発売日: 2010/06/09
  • メディア: ムック
 

 

サマーソニックのヘッドライナーに決定し、再結成の噂や、U2ヨシュアトゥリーツアーに参加しドンルクで共演するなど何かと話題の元oasisのノエルギャラガーさんと言えば相手に対し暴言を吐いたり、名言迷言で英国を代表するツンデレとして有名ですね!その発言をまとめてみました

 

誤解しないでよね!ほんとはU2のこと崇拝してるし、デーモンもradioheadも大好きなんだからねっ …実はノエルはこれらの人を凄く評価してるんです!でもツンデレなので褒めたりけなしたりします

 

しかし2chのまとめやツイッターでは反響がほしくてデレの部分をわざと隠してツン部分だけを紹介されることが多いです
2chスレのタイトルやツイッターに流れてきた抜き出しのフレーズだけを見てノエルがこのあたりのアーティストを認めていないと誤解している人が多いのでは…と思い、まとめさせていただきました むしろ真逆のことすらあるんですよ! U2なんてノエルは信者レベルのファンなので…

ノエルは相手によってツンデレのタイプが違うので対象別にまとめてみました

 

U2※ 夢はU2になること… U2大好き!デレデレデレデレたまにツン。なのですが、日本ではデレデレっぷりが全然知られていないんですよね…

 

【実はノエルは熱狂的なU2ファン 好きすぎて時々苦言を呈してしまうようです】
誤解されてる方が多いようなんですが、ノエルはオアシスのデビュー前から熱狂的なU2ファンなんです ボノとは仲も良いし、かわいがってもらっているんですよ! アフリカのことは黙ってろ発言だけが独り歩きしてしまっていますが、俺はU2が好きだ!と熱く語っていることのほうが圧倒的に多いです

 

デレ ”I f***king love U2 "ノエルは基本的にU2のことは大ファンなので事あるごとに褒めまくりです

 

夢はU2になること… 本当はアメリカでも成功したかったんだからっ

 

実を言うとU2になるのが俺のデカい夢なんだ。今の俺たちみたいなちっぽけなブリットポップ現象じゃ嫌なんだよ(アメリカ進出前に語る) 1996
出典 1996 Q

アメリカで大成功を収めたU2oasisにとっても目標のようです

 

※しかし、アメリカでのツアーはリアムが勝手に帰国して中途でキャンセル、(What's The Story) Morning Glory?以降は売り上げがガタ落ちになるなど、オアシスのアメリカ進出は不本意な結果に終わります※

 

彼ら4人は昔からずっと一緒にやってるんだ 驚異的だよな アメリカ進出してもそれは揺らがなかった それどころか彼らは4人でアメリカを…そして世界を制覇したんだ!しかも実際に会ったら4人とも世界一のファッキンいい奴らなんだぜ 2000
出典 Noel Gallagher on U2 and The Smiths

オアシスのアメリカ進出がリアムは言うことを聞かないし、よっぽど大変だったようですね…
言ってることがそこいらのファンと同じです!

 

賛否両論だったU2の90年代の試みを高く評価しているノエル

 

好きなビッグロックバンドは誰かと聞かれて「やっぱU2になっちゃうよなあ」
パルプのジャーヴィス「ええーファックオフ!U2が好きな訳ないだろ」
U2が流行らないバンドなのは判ってるさ だけど連中は5年間休みを取って「アクトンベイビーでカムバックしてきたんだぜ」
そして俺の知る限り、連中は休んでる間にマンデーズやローゼズを聴いてちゃんと学習してたね それがよかったんだ ヨシュアトゥリーを一生やってることもできたのに、奴らはそうしなかった 自分たちの型を破るだけの根性を奴らは持ってたんだよ
出典 95年 NME

インスパのローディーをやりながら、アクトンベイビーを愛聴していたノエル U2がビッグバンドなのに恐れず新しいことにチャレンジしたことにとても感銘を受けていたようです

 

U2のギグを見に行った後で、ボノと彼の信仰について話し合ったんだ そしたらその後でボノが参考になるかもしれないと本を2冊送ってくれたんだぜ! 来月はオフだから隅から隅まで読むつもりだ 2001
出典 Oasis Interviews Archive: Noel Gallagher - HotPress - 10th October 2001

ノエルは本当にボノを尊敬してるんですね~

 

U2が大好きだ!俺はU2を聴いて育ったんだよ アルバムも全部持ってる 2005
出典 Nearly 15, Oasis Still Swaggering | Billboard

ひたすらファンです

 

一番パワーを持ったミュージシャンはボノだと思う ジョンレノンよりもね…
出典 05年 INROCK 6月号 P30

こういう認識をふまえた上での「アフリカのことは黙ってろ」なんですが、日本ではノエルがU2大好きっ子であることが全然知られてないので、誤解されてるフシが…

 

90年にマンチェスターU2のライブを見たときはそれまでの自分の人生で見たことがないくらい凄いと思った 俺はU2の物凄いファンなんだ ボノと友達になれて嬉しいよ 2007
出典 クロスビート 1月号

U2について語るときのノエルは本当に純粋ないちファンという感じですね 面白いこと言う気ゼロです!

 

こんな時代じゃ、ボノが嘘偽りのない誠実な奴だってことをみんな信じられないよな… 2008
出典 NME - Noel Gallagher slams Keane but loves U2! - Page 2 - U2 Feedback

ファンすぎてボノが誤解されていることが気になるようです

 

俺、自分のこと「オアシスのエッジ(注:U2のギタリスト)」だと思ってるんだ 2008
出典 Noel Gallagher interview from Irish Times

ノエル、ボノのこと好きすぎです!

 

最近好きなバンド…? U2が好きだよ!(30年経てもなおU2ファン) 2009
出典 J-WAVE WEBSITE : TOKIO HOT100

最近って聞いてるのに気にせずKYにU2愛を語るノエルさん

 

(1981年に)トップオブザポップスで「Fire」を演奏するのを見て以来U2のファンなんだ 2011
出典 The Quietus | Features | Baker's Dozen | Noel Gallagher Selects His Thirteen Favourite Albums

おそらく1981年、ノエルが14歳の時の話だと思われます 相当初期からのファンのようです(U2の1stアルバムは1980年発売) またノエルは両親ともアイルランド移民の子です イングランドの地で同胞が頑張る姿に勇気づけられたのかもしれませんね

 

Running To Stand Stillみたいな曲が書けたら、その後ほかに曲が二度と書けないまま死んだとしても本望だろうな 2011
出典 The Quietus | Features | Baker's Dozen | Noel Gallagher Selects His Thirteen Favourite Albums

 

U2は歴史上もっとも過小評価されているバンド 2011
出典 Noel Gallagher のNoel Gallagher のプレイリスト - iTunes でNoel Gallagher のプレイリストをダウンロード

いや、十分評価されてますやん…と思いきや、ノエルの評価的にはまだ足りないようです どんだけ!

 

俺はU2のことをいつだって愛してきたんだ! 2011
出典 Noel Gallagher - 'I've Always Loved U2' - NMETV Latest Music Videos and Clips | - NME.COM

うん、知ってるよ…と言いたくなりますね

 

ノエル・ギャラガーU2との共演に「夢が叶った」と語る 2015
出典 ノエル・ギャラガー、U2との共演に「夢が叶った」と語る (2015/10/30)| 洋楽 ニュース | RO69(アールオーロック) - ロッキング・オンの音楽情報サイト

U2のステージに呼ばれて子供のように大喜びするノエル…よかったね

 

ノエル U2ヨシュアトゥリー再現ツアーでヨーロッパのスペシャルゲストとして登場!

世界で一番偉大なショウに参加できて嬉しいと語るノエル ほんと、U2には素直ですね~

 

 

そしてとうとう今回のヨシュアトゥリーツアーで、U2と自分の曲Don't Look Back In Angerで夢の共演を! ノエルよかったね
出典 U2 & Noel Gallagher Don't Look Back In Anger London 2017-07-08 - U2gigs.com - YouTube

 


U2 & Noel Gallagher - Don't Look Back In Anger FULL (London, 07/08/2017)

 

メタリカのラジオ番組に出演したときも ふたりできゃっきゃとU2大好きトークを…

 

ノエルはU2への愛情を臆面もなく吐露(本当に臆面ないです!)
「他とは別格の最愛のライブ・バンドだ」
「彼らは何度も進化を遂げてきたし、それこそ後退、前進、横転、逆転とあらゆる方向へ転がってきた。でも、どんなに変化しても、アルバムを出すたびに「参りました!」と言わざるを得ない曲が最低1曲、いや2曲、時には4曲も入っているんだよ」
「Where The Streets Have No Name」で、冒頭のビートが入ってくる部分は「ライブ・ミュージックで最高の瞬間の一つ」
出典 メタリカ・ラーズの番組にノエルがゲスト出演、U2愛を語る|Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

 

ツン 文句を言うのは音楽活動以外の部分についてが多いようですね

 

ボノはアフリカのことなんか黙ってろ!“One”をプレイしろ
(※ノエルはU2のONEのことを「今まで書かれた中で一番偉大な名曲」と評しています 
ツンデレ翻訳すると「べ、別にボノが誤解されるのを心配してるわけじゃないんだからねっ ONEが名曲だから黙って歌えばって思っただけ!」) 2007
出典 Oasis Interviews Archive

※ ノエルは「無人島に持っていきたい10曲」にもU2のONEを選んでるんですよ!ツンデレ

 

U2Coldplayのギグでは、いつも恵まれない人々や餓えに苦しんでいる人々へのメッセージが盛り込まれてる。それもいいさ、でも俺たちはただ楽しい夜を過ごしちゃいけないのか?罪悪感を持たなきゃいけないのか? 2009
出典 Noel Gallagher Interview With Corriere Della Sera ~ Latest Oasis, Beady Eye And Noel Gallagher News

 

人々はU2が好きだ でも愛してはいない 一方俺たちオアシスのことは死ぬほど愛してるんだ(2008)
出典 Interview: Noel Gallagher talks Oasis past and present | Music | The Guardian

ちなみにノエルは常日頃から「俺はU2を愛している!」と言いまくっています ツンデレ

 

※こんな感じで基本的にノエルはU2に関しては大ファンでデレデレなようです(この他にもU2が好き、U2は名曲を書いている、U2は世界一のバンドと熱く語っているインタビューが多々あります) でもU2の音楽以外の活動に関しては時々文句を言いたくなるようですね!

 

blur※ ツンのちデレ

 

【デビュー当時はライバルでしたが次第にその才能を認めるようになったようです
映画も公開中!blurについてはブリットポップ期は何かと張り合うライバルでした しかしデーモンがブリットポップblur以外でも才能を開花させていくにつれ、素直にその才能を認めるようになったようです

 

デビュー当時はツン

 

当時、bluroasisは階級、音楽性の違い、出身地など全てにおいて対照的で、ライバル関係にあり、人気を二分していたそうです 特にオアシスはメディアが自分達よりもブラーのアルバムに賞賛を送っていたことが気に入らず、何かとblurのことを攻撃していたようですね

 

デーモンとアレックスはエイズにかかって死ねばいい 1995

blurとのシングル対決などで煽られ、イライラして言ってしまったようです 後に死ぬほど後悔したと語っています

 

デーモンとアレックスには長生きしてほしい

 

デーモンアルバーンはファッキン間抜け野郎 あいつらの音楽が嫌いだ 所詮あいつらは金を生むだけが能の商業的なポップ音楽の製造マシーンにすぎないのさ 1997
出典 Interview with Noel Gallagher of Oasis (NY Rock)

反省してない!

 

~その後ブリットポップブームが去り、デーモンがゴリラズアメリカでも成功をおさめるなどいろいろあり~

 

デレ期突入

 

デーモンは俺とは違う あいつは中国のオペラを手掛けたりいろいろやっている 俺よりも引き出しが多いのさ 2008
出典 Gallagher Brands Albarn Feud 'Pathetic' | Contactmusic.com

 

Beetlebumは素晴らしい曲だ 2008
出典 Gallagher 'Bigs Up Blur Tune' | Contactmusic.com

時間の経過とともに、多方面での活躍を見せるようになったデーモンの才能を認めざるを得なくなったようです

 

blurの再結成を祝福 「ファンにとってはたまらないだろう」 2009
出典 Oasis : オアシスのノエル、ブラーとの違いを語る / BARKSニュース

 

ついに和解 パブでビールを酌み交わす 2011
出典 ノエル・ギャラガーとデーモン・アルバーン、ついに和解する - 宮嵜広司の「明るい洋楽」 (2011/10/20) | ブログ | RO69(アールオーロック) - ロッキング・オンの音楽情報サイト

 

コラボするならトムヨークよりデーモンだな 2012
出典 Noel Gallagher: 'I'd rather work with Damon Albarn than Radiohead' | News | NME.COM

どんどんデレて行きます

 

チャリティーの舞台で共演 本格的なコラボもありうると発言 2013
出典 ノエルとデーモンが遂に共演!「本格的なコラボもありうる」 - AOLニュース

ついにはこんな発言まで…

 

そしてツンデレ返し…ブラー、映画『ニュー・ワールドタワーズ』よりオアシスの“Whatever”を歌う映像が公開に 2016
出典 ブラー、映画『ニュー・ワールド・タワーズ』よりオアシスの“Whatever”を歌う映像が公開に | NME Japan

スタジオで作曲作業を行うなかで楽しそうにオアシスの“Whatever”を歌うブラーのみなさん さすが英国人同士、お互いツンデレですね!

 

※最初はお互い反発しあっていたのが長い年月が過ぎ、次第にお互いの才能を認め合えるようになったようですね!

 

入門編にベストアルバムを紹介☆

このまとめを作ったもともとの動機は、日本ではノエルの影響力が絶大であるため、これらのバンドのことを「ノエルがクソだって言ってるから~はクソに決まってる」思い込んでいる人が多いのではないかと感じたことです
そんなわけで本当は認めてるので、よかったらオアシスファンの方にもこれを機会に聞いていただけたら嬉しいです!

 

18 Singles
26年間をコンパクトにまとめてあります
出典 www.amazon.co.jp

 

The Best of Blur
ファン投票による選曲のベスト盤です
代表曲はほぼ網羅されているのではないでしょうか
出典 www.amazon.co.jp

 

Radiohead※ 典型的なツンデレ disった後で、…こんなこと言ってるけど、別にレディオヘッドのことは嫌いじゃないんだからねっ チラッ という感じです(しかし日本では後半部分が省略され…)

 

【絵に描いたようなツンデレ 褒めたりけなしたり しかし基本的にRadioheadの存在が気になって仕方がないようです】

サマーソニックフジロックでもヘッドライナーをつとめるradioheadは多彩な音楽性や、アルバムごとの急進的な実験性・変化が高い評価を受け、アメリカでも成功するなどオアシスとは対照的な存在です そのため、ノエルにとって何かと気になる存在のようです
基本的に音楽について全否定することはないのですが、ネットでは後のフォロー部分は隠してdisっている部分をだけを取り上げられて拡散されてしまうのが常です 
今回も「KID A以降同じレコードしか作っていない」の部分だけが拡散されてしまいましたが、「そんなこと言いながらライブを見に行ってる」とこが発言の肝だと思うので…

 

デビュー当時のノエルとレディオヘッドの因縁 ~ アメリカでも成功してU2になるのが夢だったノエルとアメリカでCreepがTOP40ヒットとなり、U2の後継者と呼ばれたがそれを嫌がったレディオヘッド

デビュー当時のレディオヘッドはギターやボーカルにU2の影響がみられ、U2の正当な後継者扱いされたり(1stのwikiの英語版や本国でのitunesの解説などを読むと当時の評が載ってます)CreepがアメリカでもTOP40に入る大ヒットを飛ばしました しかし本人たちはむしろそれを迷惑がっていたのです デビュー作でノエルの抱いた夢を実現したのに、全然うれしくなさそうなトムヨークにノエルは相当むかついたのでは…(個人の想像です)

 

Wikiに書かれたせいで広まっている「レディオヘッドはクソだけどマムフォード&サンズは好きだ」という発言ですが、正直ねつ造と言っていいレベルの意訳だと思います odd bunch =クソというのも無理があると思うし、その後延々レディオヘッドのライブの素晴らしさを語っているのも全カットされています
基本的に、ノエルはレディオヘッドについては全否定ってことはまずないです 評論家受けやアメリカでの成功という部分でオアシスはレディオヘッドには敵わないという事実自体ははっきり認めているので

 

最初は褒めていたのですが…(それなのにトムヨークが相手にしてくれないので拗らせ始めた?)

 

radioheadはいいバンドだな。もうちょっと速い曲を増やしてもいいんじゃないかと思うけど、 俺はあいつらの曲も、レコードでのサウンドも大好きだ。もしオアシスとレディオヘッドが世界で一番重要な二つのバンドってことになるんなら、俺には異論はないぜ
出典 クロスビート98年/04月号

 

常にツンデレが錯綜 褒めたりけなしたり

 

KID Aについてどう思うかだって?俺は奴らが「歌」を書いているときのほうが好きだね アーティスティックな姿勢? 何か妙なノイズを出してそれをアートと呼ぼうなんて態度はクソだ! …で、あんたの質問に答えるとするならば…(KID Aは)とても好きだ 2000
出典 Oasis Interviews Archive: December 2000

結局好きなのかよ!典型的なツンデレですね

 

あいつらはバンドをやることにうんざりしてるみたいに見える radioheadを見てキッズはギターを手に取ったりはしないだろう 
確かにAmnesiacの何曲かは素晴らしい… でもThe Bendsはクソだ ただ、Karma Policeは凄い曲だ 
でもどうせあいつらは俺みたいな奴に自分の音楽を好きになってもらいたくないんだろう?失せちまえ! 2002
出典 Oasis Interviews Archive: May 2002

ツンとデレが錯綜しています…

 

2000年以降、oasisは「世界で一番重要なイギリスの(British)バンド」の座をradioheadに奪われてしまった! 2006
出典 Radiohead At Ease | Noel Gallagher: Radiohead more important than Oasis

デレています ちなみにBritish bandなのでアイルランドU2は除外されていると思われます

 

トムヨークがピアノの前に座って「僕らはみんな死の運命にあるんだ…」とかどれだけひねくりまわそうと、いつだって結局みんなはあいつが「Creep」を歌うのを聴きたいんだよ。それを認めるんだな 2007
出典 Oasis Interviews Archive: February 2007

ツンデレ翻訳 Creepは名曲

 

俺たちはレディオヘッドのようになることはないし、なりたいとも思わない レディオヘッドだって俺たちのようにはなりたくないはずだ でもオアシスもレディオヘッドも互いを大いに尊敬しあっているのさ

レディオヘッドは常に自分たちの領域を広げているバンドだ 俺たちはそういうバンドとは正反対なんだ でもレディオヘッドはそういうやり方でうまくいっていて、だから俺は彼らを高く評価するんだ
出典 クロスビート 2007年1月号

ノエルからのラブコールでしょうか 自分たちとは対照的な存在であるレディオヘッドのことをそれだからこそ高く評価しているという感じですね

 

レディオヘッドが最新作『In Rainbows』で行った「ファンが値段を決める」販売方法を「あれは低予算のアルバム販促活動にしか見なかった」「奴らは反逆者やアウトサイダーを気取るのがお望みなんだろう」と批判 2008
出典 オアシスのノエル、レディオヘッドを痛烈DIS&Fワード発言:@niftyミュージック

音楽活動以外については批判的な立場をとることが多いようですね

 

オアシスが実現できなかったアメリカでの成功をradioheadが成し遂げたことを悔しく思うか聞かれて
「いや、彼らにおめでとうといいたいよ。そう思う。でも俺が言いたいのは、俺達の方が楽しそうに見えるだろう?radioheadのギグの次の朝どんな気持ちになる? 絶対にオアシスのギグの後のほうがいい気分だぜ」2008
出典 The SPIN Interview: Noel Gallagher | SPIN | Q & A | The SPIN Interview

く、悔しくなんかないんだからねっ ツンデレです

 

radioheadはKID A以降停滞している 同じようなレコードしか作ってない!…でもライブには圧倒されるよ 2008
出典 http://idiotcomputer.jp/news/?itemid=2661

ツンデレです

 

radioheadみたいなバンド…奴らの”芸術的な進歩”とか…ふん、radioheadは大好きさ トムヨークが歌い始めるまではな!
出典 Noel Gallagher interview from Irish Times

ツンデレです…なんだかだんだんトムヨークに同情したくなってきました ノエル曰くレディオヘッドの曲はトムヨークが歌い始めるまで誰の曲がわからない(オアシスはリアムが歌わなくてもそれとわかる)だそうです

 

~もっと時間をかけて意味のある歌詞にするべきだったと思うことはないかと聞かれて
それならファッキントム・ヨークの歌詞だってあれは何を意味してるんだって話だ 
まあ「Creep」は別だけどな あれはオタク、変人、学生のアンセムだから彼らには合っているよ 
でも「Live Forever」の歌詞がクソだとはあんただって言えないはずだ あの歌詞には何も悪いところなどない
出典 The SPIN Interview: Noel Gallagher | SPIN | Q & A | The SPIN Interview

ノエルは本当にCreepが好きですねえ(ツンデレ翻訳)

 

俺は環境なんかについては書きたくないな クソ南極の氷が溶けてるとか そんなの、どうしたってグレイトな音楽にはならないからさ いや、俺はレディオヘッドが嫌いなわけじゃないんだよ 俺はレディオヘッドが好きだからね だけど、そんなのあんまり楽しめないと思わないか? 2009
出典 SNOOZER 09年6月号

嫌いなわけじゃないんだからねっ 本当にノエルはレディオヘッドのことが気になって仕方がないんですねえ

 

radioheadはKID A以降同じようなレコードしか作ってないだろ? ただ、俺は奴らのCDは持ってないけど、毎回ライブを見るたびにファッキン感激させられるよ 2011
出典 Noel Gallagher on Mumford Sons, Radiohead and His Brother | Music News | Rolling Stone

また言っています 結局ライブ見てるのかよ!毎回ってことは何回もかよ!そして感激してるのかよ!って言いたくなりますね ツンデレ

 

お気に入りのアルバムとして選んだニールヤングのTonight's The Night について 
このアルバムは暗く、寒々しい トムヨークのクリスマス・クラッカーの中身よりもな!
出典 ノエル・ギャラガーが「お気に入りのアルバム 20選」を発表 - amass

「お気に入りのアルバム」の説明に使うぐらいだから多分褒めてる…んですよね?
しかしトムヨークもクリスマスパーティーを開くのでしょうか?ノエルも呼んであげて!

 

ツンデレとしか言いようがありません! 褒めたりけなしたり トムヨークはボノやデーモンと違ってほぼ反応を返してくれないので、ますます意固地になってしまうのかもしれませんね…

・実はノエルとデーモン、トムヨークはデビューした年は違いますが、それぞれ1967年、1968年、1968年生まれで年齢はほとんど変わらないんです それもあってノエルにとって二人はつい張り合ってしまう、気になる存在なのかもしれませんね

ちなみにトムヨークはデーモンのことはとても認めていてしょっちゅうベタ褒めしています そういうところもノエルにとって気が障るのかもしれません

 

ザ・ベスト・オブ(2CDエディション)
メンバーはほぼ関わらずにレコード会社主導で作られたベスト盤です そのため、マニアックさはほとんどなく大変初心者向けのベストアルバムになっています
出典 www.amazon.co.jp

 

※リアムギャラガー※

 

【オアシス在籍時はだいぶツンデレでした】
オアシスの解散前はかなりツンデレでした 解散後は…

 

ありし日のツンデレぶり

 

勿論リアムのことは愛しているさ でもポットヌードル(イギリスのカップヌードル)ほどじゃねえな
出典 Noel Gallagher: I Still Love Liam | Gigwise

ツンデレ

 

オアシス在籍中はこんな泣けることを言ってくれていたのですが…

 

 

自分で歌詞を書いていると、それを一番うまく表現できるのは自分なんだと思う時ってありません?「ないね、それはリアムだ リアムが一番うまく表現できるんだ」

お兄ちゃん…!

 

解散後はツンツン

 

本人とは別の人間が書いた曲を歌わなきゃならなくて、リアムのオアシスでの役割は難しかったんだろうね。歌詞を読んで字面のことは理解できるけど、直感的に理解することはできないわけだからね
出典 ノエル・ギャラガー、自作曲ではない歌詞を歌わされてきたリアムの役割は難しいものだったかもと語る

今ではリアムが歌詞を理解することができていなかったのではないかと思っているようです(涙)

 

しかしBeadyEyeの解散後は…

 

ノエル・ギャラガー、リアムがソロ活動を始めるなら「あいつのために曲を書くよ」 (2015/02/05)| 洋楽 ニュース | RO69(アールオーロック) - ロッキング・オンの音楽情報サイト
リアムの為に曲を書いてもいいと しかも奴が(ビーディ・アイで)最後に歌ってたようなのに比べたら全然いいファッキン・グッドなやつだよ。とまで…

 


リアムの店の宣伝に協力してあげたり…

 

※BDI解散後は明らかにデレのきざしが… 再結成はなくとも、また一緒の活動を期待したいですね

 

※それぞれに対する態度を見ていると、ノエルは構ってくれないと悪態をつく(構ってくれるまで悪態をつく)タイプのツンデレなのかもしれません U2radioheadフォロワーとして知られるcoldplayに関してはほぼベタ褒めです(クリスはU2radioheadに対する程ではありませんが、初期からoasisについてリスペクト発言をしてくれています) とりあえずリアムにはボノを見習って仲直りのしるしに本を二冊送ってみたらどうかとアドバイスしたいです…

 

 

 参考書籍?  


CROSSBEAT Special Edition オアシス~アーリー・デイズ (シンコー・ミュージックMOOK)

CROSSBEAT Special Edition オアシス~アーリー・デイズ (シンコー・ミュージックMOOK)

  • 発売日: 2014/05/14
  • メディア: ムック

初期のどんどん成功していく一番ドラマチックな時期なので、クロスビートさんの必要以上に煽らない芸風がありがたいです

本人達が面白くて作品が強力でサクセスストーリーが強烈で、エンターテイメントに必要なものが全て揃っている!面白いよ

 

 

レディオヘッドに関してはこの本が

イギリスのライターが書いてるので日本ほど神格化されてなくて読みやすいよ

当たり前だけど、影響受けた人達について日本で知られてない人達もスルーしないので勉強になります


エグジット・ミュージック レディオヘッド・ストーリー ニュー・エディション

 

NMEのライターが書いたので視点がロキノンっぽいというか日本のファン目線に近い感じ  ノエルやリアムの色々なコンプレックスが描かれてて興味深いですよ  

オアシス/ゲッティング・ハイ

オアシス/ゲッティング・ハイ

 

 

書いたのはオアシスブラザーズの長兄! ノエルのコンプレックスについてノエルにコンプレックスを持ってそうな兄が書いてるのが興味深いです

【夢はU2になる事】ノエルギャラガーの「U2愛」がガチすぎる件【俺はオアシスのエッジ】

 

現在来日中、ソロ新作Chasing Yesterdayが発売され、フジロック・ヘッドライナーも決定の元oasisのノエルですが、実はもの凄いU2ファンなんです 日本では、ノエルの「ボノはアフリカのことは黙ってろ」発言ばかりが独り歩きしているのですが、あまりにも誤解している人が多いと思いまとめました

 

【はじめに】

 

実はノエルはU2の大ファンなのです!!!
しかも14歳の時にTOTPに出演したU2を見て以来の筋金入りのファンなのです
(おそらく両親ともアイルランド移民の子であるノエルにとってU2の活躍が励みになったのではないでしょうか)

でありながらも、日本ではU2はノエルのアフリカのことは黙ってろ発言とポールウェラー、ローゼズに批判されたということばかりが取り沙汰されることが多いですよね 

しかし実はこれは「イギリスで人気の出たバンドが必ずしもアメリカで人気が出るとは限らない」という英米格差によるものが大きいのです 
アメリカで一から苦しいプロモ活動を続けることができずに途中で帰ってしまい、アメリカで人気を得ることができないイギリスのバンドは多いです
そのため、アメリカで大成功したU2に対しては複雑な思いを持ってしまうのでしょう
かのポールウェラーU2とスティングに対して嫉妬心を感じていることを認めています…

またノエルのU2に対する発言はとにかく直球です 
そのため、面白みがなく、ロキノンでもめったに取り上げられることはありません…
出典 I’m Weller jealous of Bono & Sting, admits Paul | NewsBag

これだけU2を愛しているノエルなのに、日本であまりに誤解されているのは寂しいなと思い、ノエルのガチU2愛についてまとめさせていただきました!

 

90年代はU2が目標

 

U2になりたい!※

 

実を言うとU2になるのが俺のデカい夢なんだ。イギリスでやり遂げたのと同じことをアメリカでもやれたら…かっこいい服とトレンディなヘアスタイルをしたちっぽけなブリットポップ現象じゃ嫌なんだよ それが今の俺たちなんだけどさ 1996

当時はこんな殊勝なことを言ってたんですねえ アメリカとU2に対する素直な憧れがまぶしいですね

 

無人島に10曲だけ持っていけるとしたら…という選択でU2のONEを選んでいます 1997
出典 Oasis Interviews Archive: Noel Gallagher - Pulse - December 1997

ノエルはONEが大好きなんですねえ ちなみにU2で一番好きなアルバムはONE収録のアクトンベイビーだそうです

 

※98年 U2の前座を務める※

 

ボノ:ノエルギャラガーはメディアがU2を大して取り上げてくれなくても、いつもU2の偉大な擁護者であり続けてくれたんだ



U2のライブの後、オアシスとU2は夜の街に一緒に出掛けます ノエルがどれだけU2のライブが素晴らしかったか、どれだけ自分がU2の歌 ― 特に「ONE」が大好きかという話をしているとちょうどラジオから「ONE」が流れてきました ”「ONE」はこれまで書かれた中で一番偉大な名曲だ!”とノエルが叫び、車の中でU2とオアシスが一緒になって「ONE」を歌ったそうです
出典
出典 U2byU2 P273

90年代U2はデジロック路線をやっていて、やや低迷気味だったのですが、ノエルにとっては関係なくU2が好きだったようです

それにしてもライブ後の打ち上げが楽しそう!本当にノエルはU2が大好きなんですねえ

 

ビートルズU2

 

目標はビートルズU2

 

俺達の野望はビートルズU2みたいにバンドとして行けるところまで行くこと。U2に関しては音楽的に真似したいわけじゃなくて彼らの方法論さ U2ビートルズと同じようにワーキング・クラスのバンドから世界で最もビッグなバンドになっただろ だから彼らのやり方を参考にしたいんだ 1995
出典 Oasis Interviews Archive: Noel Gallagher - Addicted To Noise - 1st Feburary 1995

ビートルズが現実には手の届かない目標であるとしたら、実際のリアルな目標がU2なのかもしれませんね

 

まだ実現してない夢?…U2と一緒にマンチェスターシティのために曲を作って演奏することかな! 後はビートルズストーンズのメンバーに会う、一緒にプレイするとか、音楽に関するすべてのことだな 1995
出典 Oasis Interviews Archive: Noel Gallagher - Addicted To Noise - 1st Feburary 1995

普通にビートルズストーンズと一緒にU2の名前が出てくるというのが凄いですよね

 

ジョンレノンよりボノ?

 

一番パワーを持ったミュージシャンはボノだと思う ジョンレノンよりもね… 別に音楽のことを言っているんじゃなくて人間としてさ ボノは凄く影響力のある人物だよ 世界を変えようとして実際にそれができてる 2005
出典 05年 INROCK 6月号 P30

ビートルズU2が目標だと語った10年後の発言です 本当にノエルはボノを認めて尊敬してるんですねえ
トムヨークに延々噛みついた後で、ついでみたいに言ったあの一言が異常に取りざたされてるのは正直少し気の毒です

 

00年代はU2大好き!

 

00年代に入り、U2は原点回帰的な路線に復帰したことで下降気味だった人気が再沸騰します

 

彼ら4人は昔からずっと一緒にやってるんだ 驚異的だよな アメリカ進出してもそれは揺らがなかった それどころか彼らは4人でアメリカを…そして世界を制覇したんだ!しかも実際に会ったら4人とも世界一のファッキンいい奴らなんだぜ 2000
出典 Noel Gallagher on U2 and The Smiths

自身もアメリカ進出を経ての正直な感想のようです

 

U2が好きすぎてうっかりモリッシーファンを怒らせるノエル※

 

俺はスミスが活動を続けてU2くらいビッグになると期待してた… 俺がスミスに親しみを感じるのはあいつらがマンチェスター出身ってことだけなんだよ 2000
出典 Noel Gallagher on U2 and The Smiths

地元のIrish Timesでうっかり言ってしまったのですが、さすがモリッシーファン しっかりそれを見つけてフォーラムで怒っていました SUCKとかSON OF A BITCHとか散々な物言いです ちゃんと冷静な人もいるのですが… よそのバンドを引き合いに出すと荒れるのはどこの国も同じなようです

 

U2のギグを見に行った後で、ボノの神についての考え方がわからねえから「説明してくれよ」と頼んだんだ それでボノとテーブルを挟んで3時間も話し込んだ 有意義な時間だった しかもその後なんとボノが俺に本を2冊贈ってくれたんだぜ! 俺に本を贈ってくれるなんて親の遺言で言われたのかと思ったよ 来月はオフだから隅から隅までしっかり読むぜ! 2001
出典 Oasis Interviews Archive: Noel Gallagher - HotPress - 10th October 2001

ボノが自分の考えを真剣に聞いてくれるのがうれしくて仕方がないという感じですね!3時間も話した上に本まで送られてくるなんて考えだけでうんざり…なんて思わないのです(笑)

 

※ 上の後日談です☆ Q誌の取材で「去年酔ってライブ後のU2の楽屋に乗り込んだそうですね」と聞かれ…
ああ、酔っぱらってボノんとこに行って「去年の1年で1億5000万ポンドも稼いでるのに、今でも神を信じてるのはどうしてなんだ?」と聞いたんだ そしたらボノはうまく説明できないと言ったけどかわりに本を2冊くれたんだ 要約すると「あなたが信じていてもいなくても(神はそこにいる)」ってことなんだろうな
出典 2002 Q誌 5月号

なんか実際には神について話し合ったというより「酔っ払いが絡んだ」感じだったのかも(笑) でもちゃんとボノがくれた本を読んで納得しているノエルがかわいいですね

 

U2が大好きだ!俺はU2を聴いて育ったんだよ アルバムも全部持ってる 今でもZoo TVツアーに行ったときのことを覚えてるよ 
2005
出典 Nearly 15, Oasis Still Swaggering | Billboard

楽しそうにU2のライブの思い出を語るノエルです 本当に「いちファン」という感じですね

 

90年にマンチェスターU2を見たときはそれまでの自分の人生で見たことがないくらい凄いと思った その時俺はまだどのバンドにも所属してなかったんだ 俺はU2の物凄いファンなんだ ボノと友達になれて嬉しいよ 2007
出典 クロスビート 2007 1月号

どうやらデビュー前にU2のライブを見てとても衝撃を受けたようですね!

 

ノエル:U2を見に行くと、「なんてことだ、俺もああいう風になれたらな、地球上最高の存在に」と思うよ 2008
出典 Noel Gallagher - Q Magazine - October 2008 pt2 : 標準OASIS学

直球です

 

俺はU2のことをファッキン愛してるんだ これまでもこれからも。 あのバンドのスケールの大きさを愛してる。あんたがU2のことを好きであろうと嫌いであろうと、U2がファッキン偉大な名曲を書いてきたことは否定できないだろう 2008


こんな皮肉な時代ではボノがうそ偽りのない誠実な男だなんてとても信じられないんだろうな ただの間抜けな男だと思われてる… でも違うんだよ
出典 Noel Gallagher and Oasis: Still angry - BelfastTelegraph.co.uk

異論は認めない。ですね
2chにでも貼り付けたくなります!

 

※俺はオアシスのエッジ※

 

※念のため、説明を加えますと、エッジはU2のギタリストです(ボーカルがボノ)U2がシンガーとギタリストが別というオアシスと同じ構成であることもノエルがU2を何かと手本にしている理由の一つのようです エッジは普段はコーラスを担当していますが、U2には何曲かエッジがボーカルをとっている曲もあります※

 

U2のエッジを見てみろよ 彼は素晴らしい声をしているのに、U2のメインボーカリストはボノだから、エッジの声を聴く機会が全然ないよな  映画「魂の叫び」で俺の好きな曲の一つにVan Diemen's Landがある エッジが歌った歌だ だから俺は自分は「オアシスのエッジ」だと思うんだ 2008
出典 Noel Gallagher interview from Irish Times

ファンすぎて中学生みたいです(笑) なりきりU2,俺がエッジな!
まあしかしギタリストとしてのエッジでも作曲者としてのエッジでもなく、「ボーカリストとしてのエッジ」に自分を重ねるって、ノエルが謙虚すぎて泣きそうです

 

※俺はオアシスのエッジ(その2)※
アメリカツアーのキャンセルについて語る)リアムはアメリカツアーに姿を現さなかった。まるでU2のステージにエッジだけが現れて”ところで皆さん、今夜はボノはいません しかしご心配なく、私が代わりを務めます”と言ったみたいだったよ!

こう語ったノエルに、どれだけいつもU2がキャリアの指針なんだ…とガーディアン紙の記者が驚いています 2008
出典 Interview: Noel Gallagher talks Oasis past and present | Music | The Guardian

いや、「みたいだった」ってU2のステージでそんなことが起こるわけが…と言いたくなりますが、ファンだからか、つい重ね合わせて考えたくなるようです

 

U2のSecondsは歴史上、最も過小評価されているバンドによる過小評価されている曲のうちの1曲さ (※Secondsはエッジがボーカルをとっている曲です)2011
出典 Noel Gallagher のNoel Gallagher のプレイリスト - iTunes でNoel Gallagher のプレイリストをダウンロード

ノエルは本当にボーカリストとしてのエッジに憧れてるみたいですね!っていうか、ノエルは「U2が過小評価されてる」って認識なんですね、今の評価ではまだ足りないようです

 

'I've Always Loved U2' (30年経てもなおU2ファン) ノエルは本当にずっと変わらずU2が好きですね~

 

※注 これは2009年のインタビューです
クリス:最近、好きなミュージシャンって誰?
ノエル:U2が好きだよ。新しいアルバムいいよね!(最近って聞いてるんだから最近のバンドを答えるべきなのでは…と思いますが、ノエルのU2愛は常に現役なようです!)
出典 J-WAVE WEBSITE : TOKIO HOT100

14歳のころから好きだったのもU2だし、最近好きなのもU2 ほんとノエルはI've Always Loved U2ですねえ… 今までそれが日本で知られてなかったのが謎すぎます

 

U2の最新ライヴにノエル・ギャラガーがゲスト参加 - amass
先日のU2のロンドン公演ではアンコールにノエルがアコギで参加!

 

Instagram
子供のように得意げなノエルさん 本当にうれしかったんですね

 

砂漠のオアシス…サボテン(オヤジギャグ)

 

彼らのツアーバスの特等席にはU2のアダムクレイトンからもらったサボテンが飾られ、美しくエキゾチックなオレンジの花を咲かせていた(…と思ってよく見たらチーズスナックだった)
出典 The Guardian - 22nd April 1995

オアシスファンには割と有名な気がする「砂漠のオアシスだからと言ってアダム(U2のベーシスト)がくれたサボテン」ですが、ちゃんとツアーバスに飾っていてくれたようですね!

 

自分たちより凄いライブをするのは誰?オアシスも負けてると思う相手は?と聞かれて (2006)

 

それはU2だろうな 俺はU2のライブを何回か見たけど、彼らは聴衆を自分の世界に引き込む方法を知ってるよ 後は…ごめん俺は君たちが思ってるほど他の奴の音楽に興味がないんだよ
出典 Oasis Interviews Archive: February 2006

ノエルはU2の曲づくりはいつも褒めてますが、なんだかんだ言ってやっぱりU2のライブもすごいと思ってるみたいですね

 

俺はマジでU2のファンなんだよ まあ俺の他にU2が好きな奴を全然知らないんだけど 俺は本当に彼らを愛してるんだ
出典 Sir Noel Gallagher backs U2 - despite not knowing anyone else who likes the band! - U2 Feedback

本当にいつも俺はU2が好き+周りに好きな奴がいないのセットで語ってますねえ

 

トップ・オブ・ザ・ポップスでFireを演奏するのを見て以来、俺はU2のファンだ。あんたがU2を嫌いでも俺にはどうでもいいことさ! 俺の周りには妻以外にU2を好きな奴はいないんだ 俺がいいたいのはU2の曲作りの素晴らしささ U2のRunning To Stand StillやPink FloydのNobody's Homeみたいな曲が書けたら、もう二度と曲が書けずに死ぬことになっても本望だろうな
出典 The Quietus | Features | Baker's Dozen | Noel Gallagher Selects His Thirteen Favourite Albums

さすがアルバムも全部持ってるだけあって初期からのファンです(Fireは2ndアルバム収録)

 

お気に入りのアルバム 20選にThe Joshua Treeを挙げて…

 

「このアルバムを前にすると、言葉が無くなるね "Where The Streets Have No Name"に、 "Still Haven't Found What I'm Looking For"に、"With Or Without You"に、 "Running To Stand Still"だよ?
このアルバムを手に入れようとしない奴は大馬鹿野郎だし、終わってるね」
出典 ノエル・ギャラガーが「お気に入りのアルバム 20選」を発表 - amass

本当に、どれだけこのアルバムが好きなのかって感じですね U2に関してはノエルはいつもの皮肉っぽさが消えて少年のように素直になりますね

 

U2が好きすぎて色々なことを夢見るノエル

 

「夢?U2をプロデュースしたい」「いやこれマジで」
出典 Twitter / namisezawa: そういえば前に私が取材したときにも「夢?U2をプロデュースし ...

U2が好きすぎてこんなことまで言ったようです!

 

俺は、U2のことを、いつだってずっと愛してきたんだ!
出典 Noel Gallagher - 'I've Always Loved U2' - NMETV Latest Music Videos and Clips | - NME.COM

もう説明もいらない感じですね(笑) 本当にノエルはU2が好きだなあ

 

ノエル・ギャラガーU2との共演に「夢が叶った」と語る 2015
出典 ノエル・ギャラガー、U2との共演に「夢が叶った」と語る (2015/10/30) 洋楽ニュース | ロッキング・オンの音楽情報サイト RO69

U2のステージに呼ばれて子供のように大喜びするノエル…よかったね

 

ノエル U2ヨシュアトゥリー再現ツアーでヨーロッパのスペシャルゲストとして登場!

世界で一番偉大なショウに参加できて嬉しいと語るノエル ほんと、U2には素直ですね~

 

 

いかかでしたでしょうか ノエルのU2愛が深すぎてむせ返るほどでした…
オアシスはU2を目指していて、ノエルはエッジになりたかったんですね
ノエルのU2愛が少しでも皆様に伝わったのなら何よりです
おつきあいありがとうございました

 

 

(What's The Story) Morning Glory? (Remastered) (Delux)

(What's The Story) Morning Glory? (Remastered) (Delux)

  • アーティスト:Oasis
  • 発売日: 2014/09/30
  • メディア: CD
 

 

 

ザ・ベスト・オブU2 18シングルズ

ザ・ベスト・オブU2 18シングルズ

 

 

U2についてはこの本が 高校の同級生が書いたのであんまり神格化してなくて面白いよ

U2 BY U2

U2 BY U2

  • 作者:U2
  • 発売日: 2006/11/01
  • メディア: 大型本
 

ブリットポップの男尊女卑について思い出してみる どうして私たちはジャスティーンが受けた仕打ちをなかった事にしているのでしょう

ブリットポップについてSUEDEのブレットアンダーソンは

国粋主義的だと思ったし、女性蔑視的なものとも強い結びつきがあるように感じた”

スウェードのブレット・アンダーソン、ブリットポップなんか嫌いだったと語る | NME Japan

と当時を振り返っていました

クールブリタニアとか国旗とか、そう思うのは当然ですよね。

でも今となっては皆それを忘れている。

ブリットポップを振り返る時、皆オアシスとブラーの事を思い出し、どちらも今となっては「失うものがいっぱいある特権階級の大物」だから、滅多なことは言わないわけです

それなのに、当時の事実ではなく、「今どんな立派な事を言っているか」で過去を判断しちゃっている

私はそれに全く納得できないのです。

では、今ではなく当時リアムが何を言っていたかというと

 

”リアムはあるインタヴューでジャスティーンと寝てみたいとか言ってたじゃん。実はやっぱり好きなんじゃないの?

「ああ。迷わず口にちんぽぶちこんでやるね。迷わずね」

●大馬鹿もんだな、おめーは(笑)。

ボンベイ・ロールも迷わずぶちかましてやる」

●何だよ、ボンベイ・ロールって?

「パイオツでやるのよ。パイオツぐって掴んでその間にちんこ挟みこむ」

●(笑)パイズリのことじゃねーかよお。

「おう! いつだって大歓迎だ」”

RO95年11月号 125Pより

 

問題はこれがリアムではなく、ジャスティーンのwikiに書かれている事で、

今となってはジャスティーンに興味のある人など殆どいないので、これが問題視される事はなく「リアムが言ったおもしろフレーズ」としてネットミームみたいな扱いになっている。

口に性器を突っ込んでやると言われた女の子の為に憤る人はどこにもいないのです。

 

口にちんぽはともかく、リアムがジャスティーンとセックスしたいと言いまくっていたことは色々なインタビューに出てきます。

私が気になっているのは、本人が勇ましく怒っているので目立たないのですが、周りの男達の誰もそれをとがめないことです。

本人も言っています

彼が『Smash Hits』で言ったことを見た?彼は言ったのよ。"ジャスティンをベッドから追い出すことはない "って。

Interview: Justine Frischmann | From the Observer | The Guardian

それでも記者は「彼女は怒っている」と述べるにとどまり、彼女の為に憤ったりはしないのです。

「周りが笑って同調し、止めないことが問題」という森元総理の時に散々言われたことが当時は堂々と行われていたのに、皆それをなかったことにしようとしている。

そしてデーモンもデーモンで、彼は家事が一切できない上にジャスティーンにバンドを辞めさせ、家庭に入らせようとした。

 

”この年の会話では、パートナーのアルバーンが、バンドをやめて落ち着いて家庭を持つように説得していることにジャスティーンは腹を立てていたようだ。

彼女の話によると、アルバーンが言うには

「君は男と対等であることを証明したのだからこれ以上証明することはない」

「君は本当は子どもを持ちたいと思っているのに、それを認めていないから不幸なんだ」と言ったそうです。

彼女はこれに腹を立て、彼が自分の本当の問題に対処するのではなく、支配権を取り戻そうとしているのではないかと疑った。”

 

男が勝手に「君は本当は子供が欲しい筈 ただそれを自分で認めてないから不幸なんだ」なんていうの、海外デハー勢には許しがたい言葉だと思うんですよ。

日本の男が言ったら「海外デハ考えられない!」といきり立つような。

でも誰もジャスティーンに興味がないので、当時は「一皮むけば海外モ同じ」だった事は闇に葬り去られる。

 

ついでにデーモンは全く家事ができないというのも、普段「日本の男は世界一家事をしない!」って怒ってるのに、スルーしちゃだめだと思うんですよ。

家事の出来ないデーモンてば天才なのにぽんこつでカワイイ~(*´ω`)で済ませていいの?と

”デイモンは絶対に家事が苦手です。彼は努力していますが、私がツアーから帰ってきたときには、電球がひとつも作動しませんでした。冷蔵庫には食べ物がなく、汚れた洗濯物があちこちにある。私は彼の後始末をするつもりはありません”

Elastica: Making a Connection - Rolling Stone

 

ジャスティーンに関しては「本当に曲を書いたのはデーモンだろ」という疑いも、ジェンダーバイアスそのものなのに、誰も疑問に思わない事もすごく違和感があります。
(これについては、別れた後、あまりにも曲を作らない事やデーモンが否定しないことから私も正直疑いは感じますが、逆に本当にデーモンが書いていたのならすぐに裁判を起こされるような露骨なパクリをするかな?とも感じています。)

 

それもこれも皆ジャスティーンに興味がないからだと。

現実にヒドイ目にあっているのは特権階級 of 特権階級のエマワトソンあたりではなく、取るに足らない存在として見下されているジャスティーンみたいな人達なのに。

でもそういう人には誰も興味がないので、どんな扱いを受けても全部無視されて「海外デハ日本なんかと違って差別なんてありません」となっているんじゃないの?と私は思っています。

伝説の歌姫と言うタイトルですが、「伝説」なら普通はなかったことにされる都合の悪い出来事が全部書いてある興味深くてほろ苦い本です

作者はこの本を、音楽業界がどれだけ女を憎み蔑んでいるかを示す資料になると思って書いたそうです

確かにこの手の伝記でこんなに主題の人物がバカにされる描写が延々描かれるなんて、珍しいと思いました

帯に並んだ男性陣の名前を見ても、この本を読む人はニコのファンではなく、「有名な男性のミューズとして生きた女」に興味がある人だから、ニコを都合よく美化したりせず本当の事を書いても大丈夫だと筆者が判断したからではないかと私は思いました。

ニコは愚かな行動をとりすぎるし、そのニコを周りが蔑みすぎるので読んでいて相当苦しかったです。歌姫を伝説にする際に普通は取り除かれる都合の悪い事象をこの本は全部描くことにしたのだなと思いました。ニコは嘘つきで愚かで、単なる「かわいそうな虐げられる女」ではなく、周りの人間もそんなニコを好きなだけ馬鹿にする。

この本は「かわいそうな女が頑張る話」でも、「才能のある女が成り上がる話」でもなく、愚かで嘘つきなニコがただひたすらにもがく話で、都合のいい歌姫伝説ではないのでした。

その中にあるわずかな真実や光を探しながら読んでいました。あまりにニコが愚かなので、悪いレイシストが女を差別してる!というテンプレートに当てはめて誰かを断罪して気持ちよくなることはできません。

事実って本当は単純な勧善懲悪物語ではなく、都合の悪いことがいっぱい含まれているのを、誤魔化さずに書いた本だなと思いました。

ちょうど現在安全な場所から石を投げられる楽しい失言狩りイベントが起こっていますが、意識の高い人達が現実の弱者には興味がなく、失言狩りばかりするのは現実の弱者がこんな風に都合の悪い存在だからなんだろうと思いました。

 

 

ニコ―伝説の歌姫