自伝以外読む気になれない フィクションに白けるようになって伝記ばかり読んでいます

年を取ってフィクションに興味が持てなくなりました 自伝や伝記ばかり読んでるのでその紹介など

2021-01-01から1年間の記事一覧

ブリットポップの男尊女卑について思い出してみる どうして私たちはジャスティーンが受けた仕打ちをなかった事にしているのでしょう

ブリットポップについてSUEDEのブレットアンダーソンは ”国粋主義的だと思ったし、女性蔑視的なものとも強い結びつきがあるように感じた” スウェードのブレット・アンダーソン、ブリットポップなんか嫌いだったと語る | NME Japan と当時を振り返っていまし…

伝説の歌姫と言うタイトルですが、「伝説」なら普通はなかったことにされる都合の悪い出来事が全部書いてある興味深くてほろ苦い本です

作者はこの本を、音楽業界がどれだけ女を憎み蔑んでいるかを示す資料になると思って書いたそうです 確かにこの手の伝記でこんなに主題の人物がバカにされる描写が延々描かれるなんて、珍しいと思いました 帯に並んだ男性陣の名前を見ても、この本を読む人は…

アイルランド人のキャラが濃すぎてげっぷが出ました すごい人達 ボノのことよりむしろノエルの事をちょっと連想しました

アイルランド人が悲惨な境遇を乗り越えて最終的には成功を掴むまでのド根性物語 しかしそのド根性物語は万単位で人が死んでも生き残った1人が成功できたらオッケーというような力技のエンディングだったのでした 万単位で増えて万単位で死に、それでもかろう…

DeepL+Kindleで読んでみた洋書 ジョンライドンの義理の娘”じゃない方”が書いたパンクの内情 甘酸っぱくて少女にとってはほろ苦い

女性パンクパンド スリッツのメンバーでジョンライドンの義理の娘”じゃない方”の自伝です 全般的に大変甘酸っぱく青臭い (小便臭いと言ってもいいかもしれません) 転校生のちょっと不良なイケメンにちょっかいを出して、授業中に「彼女は俺の事が好きなん…

オアシスとは=ロキノンなのか!?という話

近年のロキノンと言えばオアシスべったりで特にネットは四六時中ギャラガー兄弟のゴシップを拡散しているというイメージなのですが、じゃあロキノン=オアシスなのかというとちょっと違うんじゃないかという話です 昔のロキノンというと、「内容の半分以上が…

エモいぜエモいぜエモくて死ぬ これは「文学」だと思いました ケンローチに映画化してもらいたい

ジョイ・ディヴィジョン創設メンバーでありそのギタリスト、同時にニュー・オーダーのリード・シンガーであるバーナード・サムナーの自伝です 今まで色々な自伝を読んできましたが、この本は純粋に「作品」として素晴らしいなと思いました 特にマンチェスタ…

イギリス人が書いたドイツのクラウトロックの評伝。そして「クラウトロックを通して英ロック史を語っている本」でもあると思いました

イギリス人が書いたドイツクラウトロックの評伝です 高いけど、値段以上の内容で面白いよ このイギリス人が書いたという部分が興味深く、実際にはクラウトロックの話を通して自国の事を語っているんだなと思いました 冒頭の、人と違った音楽を知っている事に…