ビートルズやらボブディランやら、ロック史のヒーロー達をちょっと俯瞰した位置からずっと見てきた秀才の自伝…と言ったところでしょうか
ポール・サイモン 音楽と人生を語る
ロバート・ヒルバーン
ポールサイモンは十分に成功してるし、天才には間違いない筈なんですけど、半生をたどっていくとビートルズやらボブディランやら、華のある人達に微妙にひけめを感じ続けたキャリアだったんだなという気がしました
読んでいて、早弾きギターヒーローに憧れつつも挫折したサイモンが
”ぼくの知る限り、非凡なミュージシャンでありながら、同時にメジャーなソングライターでもある人物は、スティーヴィー・ワンダーしかいない 76P”
からギターヒーローになれなくても仕方がないという「酸っぱいぶどう理論」を訴えたので、単に自分はギターヒーローにはなれなかったって言えばいいだけなのに、何で言わんでもいい事を言って要らぬ敵を作るのかなと思ったんですけど、
そしたらポールの人物評が
「ポールはとても愛すべき人物でした」と
「傲慢で、生意気で、特権意識をブンブンさせたガキ」93P
という正反対の意見を紹介されてたので、なんか納得しました
悪気はないけど、言わんでもいい事を言う人だから評価が分かれたのかなと思いました!
- 作者:ロバート・ヒルバーン
- 発売日: 2020/04/10
- メディア: Kindle版